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2010年03月24日
【エコシティー】 北海道八雲町
北海道八雲町は、養殖ホタテに付着するザラボヤなど有害とされる生物を肥料にするバイオマス(生物資源)工場を4月メドに稼働する。
産業廃棄物となる付着物を有効に活用することで、基幹産業の水産業と農業の経営合理化を支援する。
工場の建設費は約9億2,000万円で町が半額を負担して、残りは国が助成した。
漁業組合、水産加工組合など4団体が事業協同組合をつくって運営する。
ホタテの付着するザラボヤやフジツボのほか、ホタテの加工時に発生する廃棄物(内臓類)などのバイオマスをセ氏40~50度の温度で発酵させ肥料にする。
塩分は処理過程で作物に影響しない程度に除去されるという。
処理能力は1日あたり108㌧で、同町で発生する年間約1万㌧の水産廃棄物に対応できる。
ホタテの養殖業者はこれまで処理を民間業者に委託していたが処理能力に限界があり、「(相場が高値であっても)出荷量を抑えるケースもあった」(水産課)。
農家にとっては、地域に肥料の生産施設ができることで、輸送コストを抑えながら環境に配慮した有機肥料を入手できるようになる。
日経産業新聞より
投稿者 trim : 2010年03月24日 10:49