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2010年03月12日

環境・健康 目標設定へ

総合科学技術会議の有識者らは11日、2011年度の科学技術予算について「環境」と「健康」の2分野に2020年度を見すえた達成目標を明示する方針を決めた。

環境は「温暖化ガス排出25%削減」への貢献度などを想定。

健康は「80歳まで元気に社会で働けるように」「がんの再発率を一定数値以下」などの方向で検討に入った。

4月にも公表する。


目標をかなえる施策を各省に競わせて、総合科学会議と財務省が連携して予算を割り振る。

鳩山由紀夫首相は、2011年度から科技予算の編成を前倒しする「アクションプラン制度」を打ち出した。

総合科技会議の有識者議員らが国家目標を示し、各省の概算要求に反映させる。
限られた科技予算を無駄に使わせない狙いがある。


環境分野では、例えば情報機器が出す温暖化ガスの削減量のほか、環境産業の創出を促す数値目標を示したい考え。

健康分野は、がんや糖尿病、高血圧で予防や患者の負担軽減につながる数値目標を検討する。

「社会保障費負担軽減」や「新市場の規模」を具体的な数値で示せるかも焦点だ。


ただ環境、健康への予算重点化も、既存施策の看板を単に環境や健康に付け替えただけで済ませる省庁が現れる恐れがある。
今後の予算編成では、厳密な目標を定めて優れた施策を見極められるかどうかが試される。


日経産業新聞より

投稿者 trim : 2010年03月12日 10:40