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2010年02月15日
蛍光灯ガラス再生
乾電池や蛍光灯などのリサイクルを手がける野村興産(東京・中央、冨田実社長)は、高純度のリサイクルガラスの量産に乗り出す。
自社工場に蛍光管ガラスの原料を作る専用ラインを設け、2010年度から本格稼働する。
リサイクルガラスは主にグラスウールやセメント向けだったが、高値販売が見込める蛍光灯向けの比率を2割に高め収益を安定させる狙い。
同社関西工場(大阪市)に昨年秋、約5,000万円を投じ専用ラインを設けた。
回収した蛍光灯の鉛ガラスを含む口金の両端5㌢を機械式のカッターで切断し残りのガラス管を破砕、高圧の空気で乾式洗浄する。
鉛の含有率が100ppm(ppmは100万分の1)以下の純度の高いガラスを取り出し、蛍光管ガラスメーカーに納入する。
処理能力は1日10㌧。
同社は水銀含有製品リサイクルの大手。
蛍光灯などの中間処理を関西工場で手がけ、回収した水銀などの金属精製などをイトムカ鉱業所(北海道北見市)で手がける。
2009年度に関西工場で仕入れる廃蛍光灯3,000㌧弱のガラスのうち、約7割が断熱材に使われるグラスウール、残りはセメントの原料になる見込み。
同社は新しい収益源として2006年に高純度リサイクルガラスの試験生産を始め、量産にめどをつけた。
高純度のリサイクルガラスは処理コストがかかるが、蛍光管ガラスメーカーに高値で売却できる利点があるという。
同社のリサイクル品の売上高は4億円。
2011年度には蛍光灯リサイクル品の売上高の2割を高純度リサイクルガラスの販売分にしたい考えだ。
日本経済新聞より
投稿者 trim : 2010年02月15日 14:48