« 蛍光灯ガラス再生 | メイン | 吉野家も農業参入 »

2010年02月16日

横須賀にエコPA

東日本高速道路(NEXCO東日本)は3月、神奈川県横須賀市に環境に配慮した新型パーキングエリア(PA)を開設する。

太陽光発電の装置や電気自動車の急速充電器を設置するほか、ヒートアイランド対策も実施。
赤外線を吸収しにくい舗装にし、路面の温度を抑える。

効果を検証し、約300ある他のサービスエリア(SA)やPAにも広げる方針だ。

横浜横須賀道路下り線の横須賀PAを約1億円かけて改修する。

太陽光パネルを屋上に設置し、トイレの照明に使う。
同時に発光ダイオード(LED)を採用し、消費電力を従来の3~6割に抑える。
トイレを流す水はレストランで食器を洗った水などを処理して再利用。
約5割の節水効果があるという。

電気自動車向けに、電圧200ボルトの急速充電器を1基設ける。
電気自動車を数十分でフル充電できるもので、一般の人が使えるようにする。
また、業務用に電気自動車2台を配備し、他のPAや料金所の巡回などに使う。

ヒートアイランド対策では、アスファルトで舗装された高速道路施設は熱をため込みやすいため、駐車場に太陽光の赤外線を反射する遮熱性舗装を施す。
路面の温度上昇を2~3度抑制する効果があるという。
さらに歩道部分には水分を蓄える保水性ブロックを敷き気化熱で温度を下げる。


横浜横須賀道は横浜市を起点として、三浦半島の南北を結ぶ約32㌔㍍の高速道路で、2009年3月に全線開通した。

NEXCO東日本は市街地と丘陵地の中を通る横浜横須賀道を、環境配慮のモデル道路と位置付け、高架橋の下に生物生育空間をつくってきた。

1日約2,000台が利用する横須賀PAを環境配慮型に改修することで、さらに環境への取り組みをアピールする。


環境配慮型のPAはNEXCO東日本では初めて。
中日本高速道路(NEXCO中日本)では2008年に名神高速道路に開設した土山SA(滋賀県甲賀市)の例があり、太陽光発電装置や霧を噴射して気温を下げる装置を備えている。


日本経済新聞より

投稿者 trim : 2010年02月16日 11:06