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2010年02月18日
CO2排出量表示
コープさっぽろ(札幌市、大見英明理事長)は3月から、商品の製造や輸送などで発生した温暖化ガス排出量を表示する「カーボンフットプリント」(CFP)を導入する。
商品ごとに環境への負荷を「見える化」することで、消費者の環境意識の高まりに対応する。
自社で製造する商品にも表示し、排出量削減につなげる。
道産の食材を使い、道内で製造する加工食品「北海道100」のうち、肉まんや切りもち、しょうゆなど16品目でまずCFPを導入する。
二酸化炭素(CO2)排出量を店頭の販促物(POP)や宅配カタログに表示する。
例えば「北海道グラタン ポテト&アスパラ」では、生産や輸送過程で計577.7㌘のCO2を排出したという。
北海道100は各メーカーが道産食材を仕入れて、道内工場で製造している。
コープはメーカーに協力を仰ぎ、昨秋からデータ収集を始めた。
CO2排出量の算出では、室蘭工業大学で情報処理を研究する永野宏治准教授が考案した独自の推計方式を採用する。
食材の調達から店舗への配送、店舗での保管で発生するCO2排出量を各段階で推計する。
穀物など原材料の生産で発生するCO2については、政府などが公表するデータベースを利用。
トラックなどの輸送手段や輸送距離、工場で使った電気量や熱量も推計して、消費者の手元に届くまでのCO2排出量の総計を導き出した。
石狩市内にあるコープの食品工場でもCFPを導入する計画で、5品目程度でCO2排出量を推計する。
CO2排出の抑制を目指すことで、工場の光熱費などコスト削減にもつなげたい考えだ。
日経産業新聞より
投稿者 trim : 2010年02月18日 11:10