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2009年12月23日
コウノトリ基金
コウノトリの生息環境を支える湿地の復活やビオトープ水田の整備、環境教育などの事業を行うため、2000年3月に設置された豊岡市のコウノトリ基金。
子どもたちが自主的に呼びかけたり、企業が売り上げの一部を提供するなど広がりを見せ、市立コウノトリ文化館の入館協力金や個人団体から寄せられた今年度(11月末現在)の寄付は71件1,290万円、累計で約6,100万円に達した。
豊岡市日高町栗栖野のブルーリッジホテル(好井憲三総支配人)は来年から、結婚式を挙げたカップル1組につき2,000円を市コウノトリ基金に寄付する。
披露宴には市長からお礼のメッセージが届けられ、幸せを呼ぶ鳥にあやかって遠方から式を挙げに来るカップルが増えることも期待している。
募金はホテルが新郎新婦名で行う。
市は、新郎新婦あてに「コウノトリがお二人のもとにも幸運を届けてくれるはず」とお祝いの言葉を書いたコウノトリの写真入りカードを贈る。
好井総支配人は「募金は、地域への恩返しのためです。幸せや子宝をもたらすとされるコウノトリが舞う豊岡で挙式するカップルが増えることも願っています」と話している。
同ホテルはオリックス不動産(東京都港区)が運営し、年間100~120組が高原のウエディングを挙げている。
農業体験を通じて食への意識を高めるJAたじま「あぐりキッズスクール」を受講した児童を代表し、小坂小6年の田村茜さんと豊岡小3年の小林洋平さんが21日、27,766円を市に届けた。
スクールは4~10月に開講。豊岡と朝来市の2会場で60人が参加し、ピーマンやトウモロコシ、米などの植え付けと収穫を体験した。
児童らは10月、豊岡市内であった「JRたじまふれあいまつり」会場で募金を呼びかけた。
県立但馬農高生も学園祭「但農祭」で集めた3万円を同日、基金に寄付。
ガス会社の豊岡エネルギーは24日、ガス機器の販売フェア来場者や従業員から寄せられた30,802円を贈る。
南但酒類販売(朝来市和田山町東谷)は、通信販売で申し込みを受け付けている但馬地方の地酒セット「但馬の国・地酒巡り」の売上金の一部を豊岡市コウノトリ基金に寄付する。
同社は清酒の卸売会社。
昨年から冬季限定で
▽香住鶴(香美町香住区)
▽此の友酒造(朝来市山東町)
▽田治米合名会社(朝来市山東町)
▽銀海酒造(養父市関宮町)
の4社の新酒を3、4本のセットにして郵便局会社と合同で直販している。
通販パンフレットはコウノトリの写真をあしらって「こうのとりの郷からの贈り物」とPR。
恩返しの気持ちを込めて今回から寄付することにした。
受付は来年1月29日まで。
2~3月に新酒を郵送する。【皆木成実】
毎日新聞より
投稿者 trim : 2009年12月23日 15:38