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2009年12月24日
【エコシティー】岩手県雫石町
岩手県雫石町が菜の花による地域循環に取り組んでいる。
菜の花畑を観光客誘致に利用しつつ菜種油を販売。
廃油も活用するなどして、地域の農業や環境、福祉などに役立てる。
20日から県内有数の道の駅「雫石あねっこ」を運営する第三セクターが菜種油販売を始め、循環の仕組みが出来上がった。
町の計画「菜のテクノロジープロジェクト」は2年前に始まった。
生産組合が転作作物のひとつとして菜の花を栽培・収穫し、第三セクターが買い取って町内の福祉作業所に搾油を委託。
菜種油を地域で販売する。
搾りかすは肥料に使い、一般家庭や学校などから廃油を回収してバイオディーゼル燃料に精製、公用車や農業機械に使う。
農家や福祉作業所の所得増のほか、環境対策や地産地消、食育などにつなげる。
春は黄色の花が冠雪した岩手山と絶景を構成するため、ホームページでも紹介するなどして観光での集客も図る。
今年は約19㌶で栽培し、500㍉㍑入りなどの菜種油を計1万本製造する計画だ。
東北では秋田県小坂町がバイオマスタウン構想を掲げ、遊休農地を活用した菜の花栽培を推進。
2008年に東北初となる町営の菜種の搾油施設を作り、菜種油を生産すると共に廃油を活用している。
日経産業新聞より
投稿者 trim : 2009年12月24日 11:31