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2009年11月09日

生ごみ+竹粉で鶏飼料

一廃・産廃の収集運搬、再生処理事業を行う繁栄商事(三重県四日市市、青松兄恭社長)は、食品工場から発生する生ごみに竹粉を混ぜ、鶏の飼料とする実証実験を始めた。

四日市大学エネルギー環境教育研究会を中心に、産官学で取り組む資源循環プロジェクトの一環。

期間は来年3月末までで、その後の事業化を目指す。


プロジェクトは今年6月から始動。
生ごみと竹粉を原料に鶏の飼料を作り、鶏ふんは肥料にして畑の野菜栽培に活用。
卵や野菜は地域や市場に戻して循環させる取り組みだ。

「竹鶏物語~3Rプロジェクト」の名称で、環境省の「循環型社会地域支援事業」に採択されている


同社は、弁当やパンの製造工場から出る野菜くずやパンなどの生ごみを回収。
大学内の竹林から切り出した竹粉と酵素、米ぬかを加えて乾燥処理し、1日当たり100~150㌔の飼料を製造している。

飼料は、同県鈴鹿市の「ヤマブキ養鶏」の100羽に供給。
鶏ふんは近隣の畑約1,300平方㍍にまき、野菜づくりに役立てている。

また、卵の生産も始まっており、試験的に県内の老舗旅館や洋菓子店などで使用。

将来的には「四日市名物」としてのブランド化も視野に入れる。
同社の山中紀幸専務は「実証試験は順調に進んでおり、終了後は事業化する計画を立てている。社としても生ごみリサイクル事業にはさらに力をいれていく」と話している。


循環経済新聞より

投稿者 trim : 2009年11月09日 11:46