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2009年09月16日

コンビニで便利にカーシェア

コンビニエンスストアのスリーエフとミニストップは15日、カーシェアリングサービス運営会社の日本カーシェアリング(東京都新宿区)と提携し、コンビニ店舗の駐車場を活用した会員制カーシェアリングサービスを10月1日から一部店舗で始めると発表した。

1台の自動車を複数の人たちで利用するカーシェアリングは、環境保全や経済性の観点から注目されているが、自動車の設置場所が自宅から遠いなどの課題があり、普及が遅れている。

「街のインフラ」であるコンビニを通じた利用が広がれば、普及に弾みがつきそうだ。
コンビニ駐車場を使ったカーシェアリングサービスは今回が初めて。


新サービスは「アイシェア」の名称で提供し、スリーエフが神奈川県内の3店舗、ミニストップが都内2店舗の計5店舗で始める。

1店舗当たり自動車1台を配置する。
今後、利用状況をみながら対象店舗を増やしていく方針だ。

日本カーシェアリングは今後、他のコンビニとの提携も進め、2010年6月末までに自動車を140台に増やして2,000人の会員獲得を目指す。
同時にコンビニの駐車場に充電スタンドを設置し、電気自動車の導入も進めるという。

利用料金は30分間で昼間(午前7時~午後9時)が800円、夜間(午後9時~午前7時)が500円。
6時間パックを利用すると、昼間が6,200円、夜間が3,800円とそれぞれ割安になる。

会員は携帯電話やパソコンで利用したい日時を予約し、専用カードを自動車にかざすとドアが解錠されて利用できる仕組み。
決済はコンビニの店舗で可能だ。


カーシェアリングは、自動車の保有に伴って発生する駐車場代や税金、保険代などの維持費などがかからず、短い時間だけ利用できるといった利点もあって欧米を中心に普及が進んでいる。

交通エコロジー・モビリティ財団の調査(2009年1月時点)によると、日本のカーシェアリングの会員数は前年実績比97%増の6,396人と増加した。

ただ、人口当たりの会員数はカーシェアリング先進国とされるスイスが1.03%に対し、日本はわずか0.01%にとどまっている。
この理由として、国内のカーシェアリングは月極駐車場を使ってサービスを提供するケースが多く、車両の設置場所が自宅から離れていて不便な点などが指摘されていた。(松元洋平)


フジサンケイ ビジネスアイより

投稿者 trim : 2009年09月16日 10:17