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2009年08月21日
窓ガラスをコースターに
住宅の解体で処分される古い窓ガラスの再利用に、仙台市太白区の建築士由利収さん(40)らが取り組んでいる。
ステンドグラスの技法を使い、模様が入った「型板ガラス」をコースターに加工した。「もったいない」の発想から、廃棄される運命の資材を、暮らしに潤いを与える小物に生まれ変わらせた。
コースターは約7.5㌢四方。
由利さんのアイデアを基に、若林区のステンドグラス作家高橋奈未さん(27)が手掛けた。
カットしたガラスに銅で縁取りしただけのシンプルな仕上げで、かすり状やしまの模様をそのまま生かしている。
商品化の第1弾として約20枚を製作。
1枚1,000~1,050円で、由利さんの知人が経営する雑貨店で試験的に販売を始めた。
材料となる型板ガラスは1960~70年代、国内メーカーがさまざまな模様で製造し、住宅にも使われたが、現在はほとんど生産されていない。
由利さんは建築士として住宅の解体現場に立ち会う中で、産業廃棄物として処分されるガラスを「もったいない」と感じていた。
「柄がきれいで、今のガラスにはない味わいがある」とコースターに再生することを思いつき、知り合いの高橋さんに加工を依頼した。
材料の調達や加工の手間などから、大量に作ることはできないが、今後も少しずつ製作、販売していく。
「環境負荷を減らす考え方やガラスの魅力を知ってほしい」と由利さん。
高橋さんも「なかなか出合えない素材」と型板ガラスにほれ込み、余った材料も無駄にしないよう、ペンダントヘッドの商品化も企画している。
由利さんは「コースターを手始めに、解体現場で出る古い木材も家庭で使えるものに再生していきたい」と話し、不要になった型板ガラスの提供を呼び掛けている。
河北新報より
投稿者 trim : 2009年08月21日 16:53