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2009年08月20日

「エコドライブ」

環境に優しい運転を心掛ける「エコドライブ」が神奈川県内トラック事業者に広まりつつある。

県トラック協会(神ト協)が全国に先駆けて2000年度から行っている講習会は、ほぼ毎回定員に達する好評ぶりで、これまでに約1,800人が参加。

排出ガスの抑制だけでなく、経費削減や事故防止に通じることも関心が高い理由となっている。

講習会は、三菱ふそうトラック・バス、いすゞ自動車、日産ディーゼル、日野自動車の協力を得て、荷物を積んだ状態を再現した4㌧トラックを使用。

参加者は普段通りに運転して燃費を測定した後、各トラックメーカーから派遣された講師の指導でエコ運転を実践し、燃費改善の効果を比較する。

今月1日に横浜・南本牧ふ頭で行われた講習会には、トレーラーでコンテナ輸送を行う運転手ら18人が参加。

2.4㌔のコースでの平均改善率は25.8%。
燃料を月に1万円分使う人ならば、2,500円ほどを節約できることになる。

参加者はエンジンブレーキを使うと燃料供給が自動的に止まる機能の説明を受けたほか、発進時に余計にアクセルを吹かせるなど運転の癖を直すことで燃費が大幅に改善することに驚いた様子だった。

神ト協では本年度、運転手向け講習会を20回開催するほか、中間管理職向け講習会を7回開催する。
本年度からは新たに経営者向け講習会も開き、エコドライブがコスト削減にもつながることをアピールする方針だ。

横浜港では、港内の物流事業者と横浜市の連携キャンペーン「ゆっくり走ろう! 横浜港」が展開中。
市港湾局は「安全で効率的な運転技術は事故防止にもつながる。講習会の共催など協力したい」としている。

神ト協は9割以上の会員が中小・零細業者。
交通・環境部の伊奈利夫部長は「運転手が忙しい平日は講習会に参加しにくいとの声もある。土曜日の開催回数を増やすことで参加機会を増やしたい」と話している。


カナロコより

投稿者 trim : 2009年08月20日 10:32