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2009年08月18日

冷やせヒートアイランド

夏場にビルやアスファルトの排熱などで気温が上がるヒートアイランド現象に、首都圏の自治体が対策を相次いで打ち出している。

横浜市は霧吹き(ミスト)冷却装置への補助制度を実施中。

埼玉県や千葉県ではビルの屋上や壁面の緑化が本格化している。

暑さが厳しい東京都心では夜間の放熱を防ぐビル塗装や打ち水の効果を長持ちさせる舗装など新たな工夫も広がり始めた。


横浜市は公開空地など公共性の高い空間にミスト冷却装置を設置する事業者への補助制度を設けている。

機器と設置工事費の2分の1を、最大500万円まで負担する。

ミスト冷却装置は昨年、中区内の歩道や駅のホームなどに導入された。
今年も今後3年間にミストによる気温の変化を記録する事業者を募集、資金援助する。


埼玉県は2008年度から、県の技術を使い一般開放を前提に、屋上や舗装面を緑化する企業などへ助成金を出す「みどりのモデル展示事業」を始めた。
2008年度は3件を承認した。


千葉県袖ヶ浦市は今夏初めて、市役所や市立小中学校など16施設で側面をツル植物の「緑のカーテン」で覆う実験を始めた。


ヒートアイランド現象が深刻な都内では港区が6月、ビルの屋上に日光の反射率が高い塗装を施すクールルーフ事業の助成枠を拡大した。
日光の反射率が高い塗装はビルの蓄熱を抑え、夜間に熱が放出するのを防ぐ。


千代田区は今年度、室外機に水を吹き付けて排熱を冷やす装置の設置に助成を始めた
吸水設備があれば1台4万~5万円程度で設置でき、設置費用の半額、50万円まで補助する。


品川区は7月、戸越公園駅近くの宮前商店街に水を含みやすい保水性舗装道路を整備した。
これまでに整備した3カ所はいずれも商店街。
屋外を歩きながらでも涼しく買い物できるようにして商店街の活性化を狙う。


日本経済新聞より

投稿者 trim : 2009年08月18日 11:30