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2009年07月30日
「熱さまひんやりヘアバンド」誕生秘話
夏本番ともなると、うだるような暑さが続く。
「頭をガツンと冷やしたい」とのニーズを受け、4月に発売されたのが「熱さまひんやりヘアバンド」(997円)。
料理やガーデニングの際の手軽な暑さ対策として人気を集め、わずか3カ月で2億円を販売。
初年度の売り上げ目標を早々と達成しそうな勢いだ。
同社はこれまで、額に張る「熱さまシート」、睡眠時に使う「熱さまやわらかアイス枕」などを次々と発売。
もともと発熱時に使用する製品として開発したが、クールビズの浸透や電気代の節約、エコ意識から冷房に頼らない暑さ解消グッズとして定着した。
こうした中、人気が高い、首もとを冷やす『首もとひんやりベルト』をヘアバンドのように頭に巻いて愛用する主婦層が多かった。
「確かにヘアバンドなら頭全体を効率よく冷やせるし、汗も落ちてこない」。
開発に着手した日用品事業部の林康雄さんは、女性の賢い使い方に舌を巻いた。
1年で商品化までこぎつけたヘアバンドの使い方はいたって簡単。
2つの冷却ジェルパックを冷凍庫で冷やし、ヘアバンドの内側にあるポケットに入れるだけ。
頭の前後を同時に冷やすことで、約1時間は快適な冷感が続くという。
林さんは「ジェルの量が多いほど冷却効果はありますが、重すぎるとずり落ちてしまう。軽さと冷却力のバランスを追求して試作を繰り返しました」と、完成品に胸を張る。
女性の利用を想定してデザインや肌触りも徹底的にこだわり、素材はタオルのように柔らかいパイル生地。
繰り返し洗って使えるので環境にも優しいのが特徴だ。
「車の運転や風呂上がりの晩酌など実は男性にもおすすめ。暑さをしのぐ必需品として家族全員で使ってみて」と、自ら頭に巻いた。
産経新聞より
投稿者 trim : 2009年07月30日 10:35