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2009年07月23日

皆既日食、サルも警戒

46年ぶりの皆既日食という世紀の天文ショーが起きた22日、日本ではさまざまな変化が確認された。

サルがねぐらに帰ろうとする異常行動が観察され、GPS(全地球測位システム)の精度を左右する上空の大気に異変が生じた。

鹿児島県奄美地方などでは気温が最大1.6度低下した。

太陽が地球環境や生物に与える影響の大きさが明らかになった。


太陽が最大で約80%欠けた日本モンキーセンター(愛知県犬山市)では、アフリカ・マダガスカル原産のワオキツネザルと、南米アマゾン原産のダスキーティティの2種のサルが、日食中にねぐらに帰ろうとしたり、外敵を警戒する鳴き声を出し続けた。

ニホンザルなど他の70種は普段通り。
日食時のサルの行動は不明で、種による比較は初めてという。

ワオキツネザル10頭は、太陽が最も欠ける直前の22日午前11時から15分間、えさ場からねぐらに帰ろうと仲間を呼び合う声を出し、寝小屋前に集まった。
普段の夕方の行動だという。
今春生まれた赤ん坊4頭も、親の背中にしがみ付きながら、親を探す「ピー、ピー」という声を不安げに出し続けた。

ダスキーティティ2頭は日食開始約20分後の同10時10分から7分間、タカやジャガーなど外敵の接近を仲間に知らせる「グェグェ」という声を、並んで右往左往しながら出し続けた。
27年間の飼育で初の異常行動という。

加藤章園長は「渡り鳥も日食時に群れが乱れるなどの異常行動が知られている。サルも日食時に電磁波などの変化を感じ取ったのかもしれない」と話す。


毎日新聞より

投稿者 trim : 2009年07月23日 10:35