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2009年07月20日
BDF実証実験
大阪府岸和田市は、2007年度に策定した「バイオマスタウン構想」の一環で、てんぷら油などの使用済み廃植用油を原料にしたバイオディーゼル燃料(BDF)の実証実験を今年9月から行う計画を明らかにした。
精製したBDFは公用車や漁船、フォークリフト、建設重機などの燃料に利用ができ、最大年間2万㍑の精製が可能である。
同市は1994年から市内全域を対象として廃食用油の回収を行っており、2007年度には拠点回収121カ所、常設回収14カ所において、19,840㌔㌘を回収したという。
なかでも今回は、市内18カ所の市立保育所から排出された廃食用油を活用し実証実験を行う。
精製は、岸和田ロータリークラブから寄贈された処理能力100㍑の「アルカリ触媒法精製装置」を使用する。
開発は大阪府立佐野工科高等学校の山田啓次教諭。
処理工程は、廃食用油をアルカリ触媒と混合し、加熱しながらかく拌。
グリセリンとメチルエステルを分離後、水洗いと脱水をして精製する仕組みだ。
BDF100%の場合、軽油引取税は課税されないが、軽油と混合した場合は軽油引取税(1㍑当たり32.1円)が課税対象となる。
同市はBDF100%を採用した。
同市環境部環境保全課の坂本元伸氏は「将来的にはディーゼル車燃料への使用が理想。しかし、BDFを有効活用できる車体構造のものが少ないのが現状。廃食用油の燃料化をなくさないためには、自動車メーカーの開発協力や法の規制緩和が必要だ」と話している。
循環経済新聞より
投稿者 trim : 2009年07月20日 15:07