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2009年05月27日
中海くぼ地埋め立て実験
中海の湖底にヘドロをためて水質悪化を招いているくぼ地を埋めて、環境効果を検証する実験を、NPO法人「自然再生センター」(松江市天神町、徳岡隆夫理事長)が始めた。
埋め戻し材には、火力発電所から出た石炭灰をリサイクルして活用。
富栄養化を引き起こすリンを吸着し、新たなヘドロの堆積(たいせき)を防ぐなどの効果が期待される。
中海では干拓事業などにより、1963年以降に約3,090万立方㍍が掘削されたとされる。
湖底にできたくぼ地にたまりやすいヘドロからは、リンやアンモニアといった富栄養化のもととなる物質が溶出するため、水質悪化に大きな影響を与えているという。
実験には、石炭灰にセメントを加えた造粒物を使用。
通常の砂よりも軽いため、ヘドロの中に沈み込むことなく、覆うことができる。
また、直径2~8センチと大粒で、新たな堆積物がすき間から下に落ち込むので、上層へのヘドロの堆積も防がれると想定されている。
20、21日には、実験場所となる安来市細井沖のくぼ地1,600平方㍍で石炭灰造粒物をまき、ヘドロを40~50センチの層で覆った。
今後1年間、定期的に水質を調査しながら、環境悪化を抑制する効果を調べる。
毎日新聞より
投稿者 trim : 2009年05月27日 16:52