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2009年05月15日

開港150周年の森

みなとみらい地区が見渡せる海辺の公開緑地「大黒プロムナード」(横浜市鶴見区大黒町)で5月14日、「開港150周年の森」の植樹が行われ、近隣の小学校5~6年生の児童約260人と学校関係者、公募で選ばれた市民約500人が参加した。

植樹に使われた苗木は、横浜市が推進する、市内に150万本の木を植えようという「150万本植樹行動」の一環として市内の公園や街路などから集めたドングリから育てたもの。

横浜開港資料館(中区日本大通3)の中庭に残る開港場を見守ってきた玉楠(たまくす)のドングリから育てた苗木も含まれる。
植樹本数は約1,500本。

植樹場所の大黒プロムナードは、コスモ石油製油所跡地に建設された国内最大規模の物流配送施設「ダイコク・ディストリビューションセンター」の約500平方メートルの公開緑地スペース。

水際の約500メートルを緑地化し一般開放する。
「150万本植樹行動」に賛同し、通常の緑化率は敷地面積の15%程度のところ、約25%を緑地にあて、約49,000本の植栽を計画している。
センター全体の完成は2013年の予定。

植樹は、昨年6月に始まった市民植樹による森づくり事業「開港150周年の森づくり」の一環。
2006年秋に、延べ8,000人の市民から寄せられた25万個のドングリから育てた約10万本の苗木を活用する。
市内各地で植樹が行われており、今回で6回目。
また、京浜地区の企業との協働による緑化事業「京浜の森づくり」としては、2回目となる。

苗木の配植設計に携わった横浜市環境創造局公園緑地整備課の渡邉壽(ひさし)さんは「使用した苗木は、子どもたちがドングリから育ててくれたウバメガシやマテバシイ、タブノキなど常緑広葉樹と、あまり暗い森にならないように落葉樹のガマズミや海風に強いオオシマザクラ、花をつけるスイセンなどを適度に混ぜている。みなとみらいエリアがきれいに見える水際なので、将来は散策を楽しめる森になれば」と話している。


ヨコハマ経済新聞より

投稿者 trim : 2009年05月15日 17:07