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2009年05月13日
銀座の旅館に「国際エコ認証」
珪藻土(けいそうど)の壁に無農薬畳、寝具はすべてオーガニックコットンでそろえ、和紙のブラインドからやわらかな光が差し込む客室―。
銀座の日本旅館 が、環境にやさしい経営を実践する宿泊施設を対象とした国際エコ認証「グリーンキー」日本第1号を取得した。
女将(おかみ)は「オーガニックやロハスじゃない、ちょっと前の日本の暮らし。私自身の生活を持ち込んだ旅館が認められ、うれしい」と話す。
グリーンキー認証は、デンマークのホテルや飲食店、環境保護団体が中心となり1994年にスタート。
2003年、同国に本部を置く国際NGO「環境教育 基金(FEE)」の事業となり、今年3月までに世界13カ国642施設が取得している。
日本では平成19年に始まり、今回、「銀座吉水」と長野、山形の計3施設が取得した。
女将の中川誼美(よしみ)さん(66)が歌舞伎座に近い繁華街で旅館を始めたのは6年前。
全館天然素材にこだわり、客室11室には「外出時は部屋の電気を消してください」などのルールがかかれた手作り冊子を用意した。
テレビはなく、歯ブラシなどの備品はチェックイン時に必要なものだけ手渡す。
女将が学生時代から求めてきた「無駄を省き体に無害な空間」を銀座に造ったのは、都心ほどその「心地よさ」が際立つと考えたからだ。
2年前、グリーンキー申請を勧め られたとき「東京ではうちしかない」と自然に受け止めた。
認証には、節電や節水、従業員教育など94に上る検査項目のうち80以上を満たすことが条件。
1年半にわたり審査したFEEジャパンは「環境と経営の間で接点を見いだそうとする女将の姿勢が高く評価された。
環境への意識がまだ低い日本では、お客さまに選んでもらうことも重要」としている。
認証式は15日、デンマーク大使館で行われる。
産経新聞より
投稿者 trim : 2009年05月13日 10:18