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2009年05月03日
【エコシティー】 神戸市
神戸市は、市内にある布引ダムの水をペットボトルに詰めた「神戸の水だより~布引~」の売り上げの一部を水質保全活動費用に充てることを決めた。
自治体が地域の水をペットボトルで販売する動きは全国で広がっているが、環境保全活動費に還元するのは少ないという。
神戸の水だよりは、500㍉㍑のペットボトルで1本100円。
神戸市役所やホテルなど市内26カ所で販売している。
現在の収支はほぼゼロだが、2009年度からは売り上げの一部を水質保全活動の助成金にする。
金額は年間約100万円を想定している。
助成先は神戸市、三田市、宝塚市と同エリアを流れる羽束川・波豆川流域に住む住民などが4月に設置する「羽束川・波豆川流域水質保全協議会」になる予定。
同協議会は、河川の生物調査や清掃活動、生活排水の適切な処理を促す運動などを実施する計画だ。
神戸市の水道水は7~8割が兵庫県外の琵琶湖と淀川が水源になっており、自己水源は布引ダムと、羽束川・波豆川が流れ込む千苅ダムなど数カ所に限られる。
自己水源を保護するため、まずは羽束川・波豆川の活動に助成することを決めた。
神戸の水だよりは、1900年完成で日本最古の布引ダムが2006年に国の重要文化財の指定を受けたことを記念して同年発売をした。
布引ダムの水は六甲山系の花こう岩でろ過されているため、不純物が少なく腐りにくいとされている。
これまでの累計販売本数は約16万6,000本。
日経産業新聞(2009年3月3日火曜日)より
投稿者 trim : 2009年05月03日 16:29