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2009年04月18日
エコ商品、価格に敏感
環境にやさしい社会を目指そうと那覇市が進めているゼロエミッションモデル事業で、2008年度に実施された「スーパーでの環境にやさしい買い物紹介ツアー」「地産地消の農家訪問ツアー」に参加した延べ122人へのアンケートがこのほどまとまった。
それによると「500円の商品で許容できるエコ商品の値段は550~600円」「農作物購入時に重視するのは(生産地より)新鮮さ」など消費者の生の声が浮き彫りになった。
市は商品に記載されている「有機JAS」「エコファーマー」などの環境に配慮したマークを紹介したリーフレット「環境にやさしいお買い物のヒント集」を発行し、市内の大型スーパーで配布を始めている。
買い物紹介ツアーではスーパーに行って商品に記載されたマークの説明を受けたり、精肉室の様子を見学。
農家ツアーでは農家から話を聞くだけでなく収穫や植え付け作業も体験した。
買い物ツアー参加者へのアンケート結果では「毎回エコ商品を買うわけではない理由」として「ほかと比較して価格が高いから」が1位に挙がった。
店側との意見交換の場では「消費者を教育するような店になってほしい」「安心、安全なものを求めるなら、それにかかる手間やコストを消費者も把握すべきだ」などの意見が出た。
農家訪問ツアーのアンケート結果では、地元産を積極的に購入する改善策として「農薬の使用回数や量の開示」「高い値段の理由(かけた手間など)の開示」などの回答があった。
意見交換の場では、生産者側から「消費者は無農薬が一番と言うが、多くは虫食いのない野菜を選んでいないか」など消費行動の矛盾を突いた意見も出た。
市環境政策課ゼロエミッション推進室の安藤雅代主事は「マークの意味を知って、環境に配慮されているかの観点から商品を選んでもらいたい」とリーフレット活用を呼び掛け、事業を受託した沖縄ホールアース研究所の田中啓介事務局長は「買い物をしながら、親から子どもにマークの意味を教えてあげてほしい。
買い物を環境への行動にしてもらいたい」と呼び掛けた。
リーフレットはコープあっぷるタウン、サンエー那覇メインプレイス店、ジャスコ那覇店などに置かれている。
琉球新報より
投稿者 trim : 2009年04月18日 16:19