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2009年04月02日

環境年表


環境に関するデータを網羅した「環境年表」(2,100円)が創刊された。

環境問題への意識の高まりを背景に、82版を重ねる自然科学のデータブック「理科年表」から独立させた。

出版元の丸善は「理科年表とペアで活用してほしい」としている。

各地の平均気温や大気中の二酸化炭素(CO2)濃度、生物分布などのデータは以前から理科年表に盛り込まれていたが、「環境関連のデータを増やしてほしい」という読者の要望に応える形で2003年に別冊「環境編」を発行。

理科年表本体にも2005年から「環境部」(約100㌻)を新設して対応してきた。

しかしデータの種類や量が増えたため、理科年表と同格の「環境年表」として創刊した。


環境年表は、理科年表の約4割の397㌻。
「気候変動・地球温暖化」「オゾン層」「陸域環境」「産業・生活環境」など10章構成で、サイズや想定は理科年表(机上版)に合わせた。

中学・高校での授業で使えるよう、地図、イラスト、グラフなどの図表を充実させた。
温暖化との関連が指摘される集中豪雨(ゲリラ豪雨)や、懐疑論も含め議論が活発化しているCO2と地球温暖化の関係など時事的な話題も取り上げ、コラム形式で専門家が解説している。

理科年表は1925年創刊。
丸善によると1980年代には年間9万部売れたが、読者層が高齢化し、学校で使う理科教師も減って、近年の発行部数は3万~4万部だ。

編集部は「環境に関するさまざまな情報を、生データから判断する能力をつけてほしい」と話している。


毎日新聞より

投稿者 trim : 2009年04月02日 15:08