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2009年04月05日

地産地消カフェ

建物の素材と、食材を九州産にこだわった“地産地消カフェ”がこのほど、博多区南本町にプレ・オープンした。

カフェ+スペース ビヨンド」で、食の安全・安心や自給自足に関心が高まる中、オーナーの碓井(うすい)裕二さん(43)は「それを求めて遠くに出掛け、かえってストレスを抱えるのも考えもの。近場でも楽しめるように工夫し、地域の活性化にもつなげたい」と話す。

碓井さんは、野菜ソムリエの資格を持つ妻、優子さん(44)らと食べ歩き、約7年かけて、味や作り方に共感する食材にたどり着いた。

珍しい菊芋をはじめとする糸島や朝倉、早良地区の野菜類▽ダシ不要のみそ汁が作れる大木町のみそ▽コクのあるダシが取れる長崎県・対馬のいりこ――。
独自の調理方法で「食感や下味などの面白さ」を出す。

「おからをジェノバソース(バジルとオリーブオイル、松の実)であえたり、こんにゃくを空揚げにしたり。年配の人にはこんな調理法があるのかと驚かれます」と碓井さんはいう。

一方、最先端のデザイン空間を構成する素材にもこだわった。
白い建物の内壁の一部は、色が異なる朝倉地区と大分県・日田地区の土の配合を変えながら、地層に見えるように仕上げた。
照明のかさには佐賀県・有田焼の焼き物を、約5㍍のカウンターにはみやま市のモミの木の一枚板を使った。

2階の多目的スペースでは文化教室を開く予定で、手作りせっけん、野菜と果物のカービング、ボクササイズなど個性的な講座をそろえた。
月末からの大型連休に体験会を実施する。
碓井さんは「店内には木や土のぬくもりがあり、窓からは池が望めます。自然豊かな環境で、創造力をかきたててほしい」と話している。


毎日新聞より

投稿者 trim : 2009年04月05日 16:00