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2009年03月07日

【エコシティー】 山梨県

山梨県が設置した環境やまなし創造会議(議長・中村文雄 山梨大学名誉教授)は県の環境政策への提言案をまとめた。

山に囲まれ、日照時間が長いといった県の特性を最大限生かし、自然エネルギーの活用を推進することを求めている。

森林保全の財源として、新税導入を検討することも盛り込んだ。

同会議は近く、提案書を横内正明 知事に提出する。


全国有数の日照時間の長さと生かした太陽光発電、
急流河川を利用した小水力発電、
豊かな森林を背景にした木質バイオマス(生物資源)のエネルギー利用
などを推進する。

また山梨大学を中心に研究が進んでいる燃料電池、廃食油を再生利用するバイオディーゼル燃料(BDF)の実用化も求める。

太陽光発電設備を導入する家庭や事業所、小水力発電に取り組む自治体などを、技術や資金面で支援する。
県や市町村が公共施設に積極的に太陽光発電設備などを設置することも重要とした。

企業などによる森林整備活動の支援・推進の必要性を指摘。
運搬距離短縮に伴う二酸化炭素排出量の抑制や林業振興のため、県産材の利用を促進する。
教育や市民活動などを通し、環境保全を担う人材や仕組み、地域連携体制をつくり上げることも柱の一つに掲げた。

山梨県は年度内にまとめる地球温暖化対策実行計画や美しい県土づくりガイドライン、環境教育実践指針に提言を反映。
具体的な施策に生かす。


日経産業新聞(2009年2月3日火曜日)より

投稿者 trim : 2009年03月07日 11:34