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2009年03月15日
福岡水素タウン
水素を使った家庭用燃料電池システムの実証実験としては世界最大規模の「福岡水素タウン」で、前原市の対象世帯へのシステム設置が完了し、14日、市内で完成記念式典があった。
今後4年間にわたり、各家庭の人数や生活スタイルの違いによって、省エネ効果がどのように変わるかなどを調べる。
家庭用燃料電池は、空気中の酸素と、都市ガスなどの燃料から取り出した水素を化学反応させて発電する装置。
廃熱を利用して給湯もできるためエネルギー効率が高く、火力発電による電力に比べて二酸化炭素(CO2)の排出が約30%削減できる。
実験は、福岡県と福岡水素エネルギー戦略会議(羽矢惇会長)が進める。
前原市美咲が丘地区の150世帯に、家庭用燃料電池などのシステムを設置。
すでに稼働している。
式典は、地区内の南風小学校であり、地元住民や行政・企業関係者ら200人が参加した。
麻生渡知事は「この技術は生活に変化をもたらすだけでなく、地球温暖化対策など環境問題への解決策にもつながる。実験を成功させ、世界に役立つ技術にしたい」とあいさつ。
前原市の松本嶺男市長は「水素タウンのある、環境にやさしい町として積極的にPRしていきたい」と述べた。
実験に参加する女性(40)は「使い方は従来と変わらないのに(自然と)環境に貢献しているというのが面白い。4年後にどんな実験結果が出るのか楽しみ」と話していた。
毎日新聞より
投稿者 trim : 2009年03月15日 14:08