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2009年03月21日
【エコシティー】 北九州市
福岡県は2009年度から5年間で、北九州市八幡東区でマンションや公共施設に水素を供給し燃料電池でエネルギーに変換する実証実験を始める方針を固めた。
工場などの製造過程で発生する水素をパイプラインで直接、住宅や施設に供給する。
実証実験で課題を抽出し実用化につなげる。
2009年度から水素の供給元や燃料電池の設置メーカー、設置場所などを選定し、実験を開始する。
事業名は「北九州水素タウン構想(仮)」で、県は実験に参加する企業への補助金として2009年度予算案には約5,000万円を計上し、実験には国の補助金も活用する計画。
事業者の負担も合わせると5年間で約10億円の事業費になるという。
県は2008年度に同区東田で、新日本製鉄や新日本石油などと協力し、燃料電池車などに水素を提供する「水素ステーション」の整備に着手。
6月に完成するが、燃料電池車や水素をエネルギーとして使う自動車やバイクなどの走行実験も始める考え。
さらにステーション周辺でパイプラインをマンションや公共施設、店舗などに延伸し、住宅に水素を提供することが可能と判断した。
県は2008年度から同県前原市でLPガスから水素を取り出し、エネルギーに変換する機器を一般家庭に設置する「福岡水素タウン」事業を新日本石油や西部ガスエネルギー(福岡県粕屋町)と協力して実施している。
北九州への実験拡大はこの事業の第2弾と位置づけられる。
日経産業新聞(2009年2月12日木曜日)より
【関連HP】
福岡水素エネルギー戦略会議
環境にやさしい水素エネルギー利用社会の実現に向け、全国に先駆けて、産学官で設立。
水素製造、輸送・貯蔵から利用まで一貫した研究開発、全国唯一の水素人材育成に加え、社会実証、世界最先端の水素情報拠点の構築、水素エネルギー新産業の育成・集積に取り組む「福岡水素戦略(Hy-Lifeプロジェクト)」を推進する。
投稿者 trim : 2009年03月21日 14:54