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2009年02月11日
高齢者門前払い、やめます
山形県は10日、やまがた緑環境税を活用した森林保全事業を評価する「やまがた緑県民会議」の公募委員の募集要領を変更し、年齢制限を廃止すると発表した。
「満20歳以上、65歳以下」という条件で2日から募集していたが、「なぜ高齢者を排除するのか、理解できない」という抗議が県民2人から寄せられ、応募資格を急きょ変えた。
14日付で知事に就任する吉村美栄子氏(57)が、長寿の人たちに政策提言を求める知恵袋委員会の創設を公約に掲げるなど、高齢者重視の姿勢を明確に打ち出していることも、県職員の迅速な対応を促す要因になったという。
緑県民会議は農業や経済関係者など12人で構成し、うち3人を公募する。
2007年度に設けられ、今回は4月から任期2年の第2期委員を27日まで募集している。
事務局の県みどり自然課は、足場の悪い山林を視察する機会が多いことなどを理由に、1期目委員の募集時と同様に年齢制限を設けた。
これに対し、5日と9日、70代とみられる男性2人から抗議の電話が同課にあった。
「山登りが趣味の元気な高齢者はたくさんいる。年齢制限には納得できない」という趣旨で、県は早速、この抗議を受け入れた。
応募資格は「山形県内在住者」だけで、年齢の制限は下限も含め廃止された。
みどり自然課は「高齢者に配慮したつもりだったが、逆に配慮が足りないと反省した。次期知事の高齢者重視の意向も意識した」と話している。
河北新報より
投稿者 trim : 2009年02月11日 13:43