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2009年02月23日
【エコシティー】 兵庫県篠山市
京都から兵庫にまたがる「丹波篠山」といえば、食材の宝庫。
代表格である黒豆は枝豆用を10月、煮豆用を12月ごろ収穫する。
篠山市は2005年に丹波篠山黒まめ課を設置した。
「生産量では岡山産の方が多いが、丹波の黒豆はお節料理用の高級食材として使われる大粒が売りもの」と赤松一也・特産振興係長は話す。
地元産品のブランド化を篠山市は進めている。
2005年から江戸時代の篠山藩主の青山氏とゆかりの東京・青山で開かれる青山まつりに参加。
2006年から他産地を区別するため、10月に販売解禁日を設定。
安全と品質面での水準を保つために、黒豆販売店の認証制度も2008年新設。
篠山市内の約30店を認定した。
丹波篠山産の隠れた競争力として期待されるのが環境に優しい循環型農業だ。
黒豆で有機農法を実践する農家はまだ少ないが、坂下邦男さんは生ゴミの堆肥(たいひ)化を進める大阪市の特定非営利活動法人(NPO法人)が作った堆肥で栽培していた。
大阪からは収穫ツアーの団体がやってくるほどの人気だ。
昨年は堆肥場所の問題から調達できなかったが、「業者から買う有機肥料に比べて4分の1の安さ。再開して欲しい」と坂下さんは取り組み拡大に期待をかける。
市は「丹波篠山黒豆」の地域団体商標(地域ブランド)化を目指したが、旧国名の「丹波」を含む商標を複数団体が特許庁に出願して登録は難しい情勢。
ブランド戦略でどう巻き返すかが目下の課題だ。
日経産業新聞(2009年1月14日水曜日)より
投稿者 trim : 2009年02月23日 14:54