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2009年02月19日

【エコシティー】 横浜市

横浜市や学識者、鉄道事業者らでつくる「横浜駅周辺大改造計画づくり委員会」(小林重敬委員長)は、計画の骨子案をまとめた。

電気自動車(EV)用充電スタンドの重点整備や、周縁部に駐車場を増設して駅中心部への自動車流入を抑制することなどを盛り込んだ。

駅舎は東西に高層ビルを建て、歩行者用の連絡デッキで結ぶ中間報告案を踏襲した。

委員会は骨子案をもとに3月までに計画素案を策定する。
2009年中に正式な計画としてとりまとめる予定だ。

骨子案では従来の駅舎改造計画に加え、交通施策や親水空間の創出など街づくりの方向性を重点プロジェクトに定めた。
駅周辺のビルは新設、既存を含め屋上緑化を推進する。
駅上には人工地盤を架けて地下道以外の動線を用意する。
みなとみらい21地区を含む東西の回遊性を高める。

交通施策では、駅と周辺の住宅地を短距離で結ぶ「フィーダーバス」など新しい交通手段の導入を提言。駅中心部に乗り入れる車に課金する「ロードプライシング」の実施も検討する。
環境負荷低減と歩行者に配慮した広場を目指す。

親水空間の創出では橋の架け替えや河口部の改修など治水対策をする。
鉄道と水上交通を直結する通路を設けたり岸辺の建物の敷地を後退させたりして、身近に水辺を感じられるようにする。

会合では「車の流入規制は通勤・通学時に限るべきだ」といった慎重意見もでた。
景気が後退するなか、事業の選択や費用負担の割合など、利害が一段と必要になる。


日経産業新聞(2009年1月1日木曜日)より

投稿者 trim : 2009年02月19日 15:59