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2009年01月02日

ミナト横浜で3万匹が蜜集め

横浜港を臨む横浜市中区北仲通5丁目の旧帝蚕倉庫跡地のビルの屋上で今春から、約3万匹のミツバチを飼い、採れたハチミツを地産地消するプロジェクトがスタートする。

準備を進める関係者は「ハチミツという自然からの恵みを味わいながら、横浜の環境や緑の大切さに思いをめぐらすきっかけになれば」と話している。

養蜂(ようほう)を手がけるのは、旧帝蚕倉庫跡地周辺の開発を手がける森ビル(本社・東京)と、市内の環境ベンチャー企業・カーボンフリーコンサルティング。

プロジェクトは、都市の新しい価値の創造につながる企業の活動を支援する市の「創造都市横浜推進事業」に採択されており、市の補助金約40万円で「北仲BRICK」(旧帝蚕倉庫本社ビル、三階建て)の屋上に飼育小屋を設置。
約3万匹に相当する西洋ミツバチの群れが入った巣箱3つを今年2月に“入居”させる。

ミツバチの行動範囲は半径2~4㌔。
飼育小屋の置かれた北仲BRICKから半径2㌔圏内には、大岡川沿いのソメイヨシノなどの「蜜(みつ)源」が豊富にあり、3月末から6月にかけてミツバチがこうした蜜源から横浜産のハチミツを集めてくることを期待している。

ハチミツは直接販売するのではなく、近くの馬車道商店街の商店にスイーツの材料などとして提供。
地元経済の振興に活用してもらう構想だ。

プロジェクトには、都市環境プランナーで横浜市在住の岡田信行さん(38)や、港南区内で養蜂を営む人見俊也さん(46)ら趣旨に賛同した多くのボランティアがかかわる。

岡田さんは「将来は横浜市内のあちこちに巣箱を置き、ミツバチプロジェクトの輪を広げたい」と夢を膨らませる。
プロの立場から技術的な助言をする人見さんは「街中の養蜂がきっかけとなり、蜜源となる植物や緑を増やそうという機運が高まればいいですね」と期待を込めている。


神奈川新聞より

投稿者 trim : 2009年01月02日 19:59