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2008年12月08日

琵琶湖で刈り取り大作戦

琵琶湖の環境保全キャンペーンに取り組む大手飲料メーカー・伊藤園が初めて企画した琵琶湖のヨシ刈り体験活動が7日、安土町大中の西の湖岸であり、参加した市民ら約110人が、背丈より高いヨシの広大な群落を相手に汗を流した。

刈り取った約1.2㌧のヨシは堆肥化して、同社が茶の栽培用に買い取る予定。
同社は今後もヨシ刈りを続けるという。

河川敷や湖岸に生い茂るヨシは、水質汚濁につながる水中の窒素・リン成分を多く吸収するため、水面に出ている部分を定期的に刈り取れば効率よく水質浄化につなげることができる。

人為的に刈ることで翌年の成長が早まることも確認されているが、刈り取り作業が大変な上、刈ったヨシの利用法などが課題になっている。

今回は、商品売り上げの一部を県の保全活動に寄付するキャンペーンを実施中の同社がホームページで参加を呼び掛け、ボランティアの市民も県内外から約70人参加した。

同社が実際に体を動かす支援活動に取り組むのは初めてといい、辻田忠治・関西地域営業本部長は「人が集まるか心配していたので正直驚いた。市民の熱意を感じる」と笑顔を見せた。

途中参加の嘉田由紀子知事も「ヨシにとっても、湖の美しさに気づいた人にとっても、湖自体にとっても良い『三方ヨシ』の活動になった」と講評した。

子供と参加した大津市松が丘の会社員、向江しのぶさん(35)は「今までヨシが生えているのは見たことがあったが、こんなに量が多いなんて予想外」と驚き、懸命に鎌をふるっていた。


毎日新聞より

投稿者 trim : 2008年12月08日 14:32