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2008年11月18日
「環境問題とは~真宗門徒の視点」
宗祖・親鸞の750回御遠忌(平成23年)に向け、本山・東本願寺(京都市下京区)の御影堂(ごえいどう)の修復工事を進めている真宗大谷派は、同工事で実践している地球環境への配慮などについて紹介する展示「環境問題とは~真宗門徒の視点」を、同寺境内の参拝接待所ギャラリーで開いている。
12月1日まで。
同工事では、不要になった明治時代の屋根瓦を再利用したり、工事の仮設の屋根に太陽光パネルや雨水貯留タンクを設置したりするなど、独自の環境対策事業を実施。
展示では、取り組み内容を説明する写真パネルや再資源化した瓦の現物などを陳列している。
瓦は細かく砕いて「ソイルビーンズ」と呼ばれる建材に加工し、御影堂や大寝殿などの床下の調湿材として敷いたほか、一部は新しい瓦の材料として使用。
瓦の土台となる葺(ふ)き土はボード状にして、耐震補強材として再利用している。
さらに、広大な庭園「渉成(しょうせい)園」で実施した自然観察会の様子も写真パネルで紹介。
同会に参加した幼稚園児が拾い集めた落ち葉や石、枯れ枝などを使った箱庭のオブジェも展示している。
真宗大谷派は「私たちが日ごろ言っている『環境のために』『環境によって生かされている』という言葉の本当の意味を改めて考えるきっかけになれば」。同派では、エアコンの適切な温度設定や節電、紙の節約を呼びかけるシールも製作し、配布している。
産経新聞より
投稿者 trim : 2008年11月18日 10:33