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2008年10月22日
セブン&アイ、農業生産拡大
セブン&アイ・ホールディングスは千葉県富里市に続き、神奈川と埼玉で農作物の生産に乗り出す。
来春にも両県に農業生産法人を設立する。
農場を現状の4倍の約8㌶に一気に拡大、3県にある傘下のスーパー全店舗で野菜を販売する。
コメ生産の検討にも入った。
流通大手ではイオンが委託生産品を販売しているが、セブンは直営農場で品質管理を徹底。
高まる食の安全・安心志向への対応を急ぐ。
埼玉と神奈川の農業法人は千葉と同様に原則として、地域の農家や農協に出資を募り、セブンが10%出資して創立する。
各県内にあるスーパー、イトーヨーカ堂の店舗と食品リサイクル工場、直営農場を結び食品ゴミを堆肥(たいひ)として再利用する「循環型」の枠組みは維持する。
生産販売する野菜はダイコンやキャベツなどで、埼玉、神奈川の各4店で販売する。
埼玉では、来年6月にも販売を開始し、順次千葉も含めた全73店に広げる。
品質には問題がないが見た目の悪い野菜も「規格外」商品として売る。
提携農家の野菜を含めて、同スーパーの3県の野菜売場全体の3割程度の売り上げを見込んでいる。
8月に設立した千葉の農業法人だけで2009年8月までの1年間に130㌧を生産、3年後に売上高1,800万円を計画している。
埼玉、神奈川を加えることで年間生産量は500㌧超に拡大し、売上高も大幅に増やす。
千葉では自治体の認定による特例を活用して、法人への出資比率を来年明けにも現在の10%から49%まで引き上げる。
別の農業生産法人を立ち上げてコメの生産にも乗り出す。
コメはプライベートブランド(PB=自主企画)の「セブンプレミアム」で販売する予定だ。
候補地を選ぶなど生産に向けた本格的な検討に入っている。
日本経済新聞より
投稿者 trim : 2008年10月22日 11:48