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2008年10月11日

佐賀県内建設業者、新分野進出に関心6割

佐賀県が建設業者を対象に行った調査で、6割近くが本業以外の新分野進出に関心を持っていることが分かった。

関心が向けられた先は、本業と関連の深い「環境・リサイクル」や地域の基幹産業である「農林漁業」が大半。

公共工事の抑制などで苦境に立つ県内建設業者が、経営多角化などで活路を見いだそうとする姿が浮かび上がったといえそうだ。

調査は今年6月、県の建設工事に入札資格を持つ県内840社を対象に行った。
アンケート形式で、475社から回答があった。

新分野への関心を尋ねる問いでは、17.3%(82社)が「既に進出済み」と答えた。
さらに「準備段階」「検討中」「今後検討」も加えると59.6%(283社)に上った。

対象となる新分野(複数回答可)は
▽環境・リサイクル38.2%(108社)
▽農林水産業37.5%(106社)
――の順。

進出への弊害を尋ねたところ
▽市場開拓47.9%(79社)
▽資金調達44.2%(73社)
▽人材育成・確保43.0%(71社)
――と続き、比較的、取り組みが進んでいる段階での課題が目立つという。

一方、行政に求めるものは
▽助成・融資制度の充実50.2%(142社)
▽情報収集・提供43.5%(123社)
▽公共事業での活用23.7%(67社)
――の順で、自力だけでの新たな展開が厳しい状況を反映した。


毎日新聞より

投稿者 trim : 2008年10月11日 18:01