« 耕作放棄地に実りを(小和瀬農村環境保全協議会) | メイン | 交流会も「地産地消」(もったいない全国大会inうつのみや) »

2008年06月01日

農地に炭素貯留(財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク)

財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)は31日、宮城県大崎市で「くらしの中からストップ温暖化を」と題した講演会を開いた。

演者の1人で環境型農業を推進するエコファーマーの佐々木陽悦さん(61)は、温暖化の要因となる炭素を農地に貯留する「環境に貢献する農法」を紹介し、参加者約70人の関心を引いた。

佐々木さんは、コシヒカリの栽培地が岩手県南部まで北上するなど肌で感じる温暖化にどう向き合うか、農業の姿勢が問われている、などと指摘。
地球温暖化防止に農業が果たせる新たな試みを紹介した。

原理は大気中の二酸化炭素を取り込んで成長した農産物の不要部分(稲ワラなど)を堆肥(たいひ)化し農地に投入する方法。
畜産飼料として与え排せつ物として出た分も投入する。
農地に投入した分の炭素が一定期間、大気中から減る計算だ。
堆肥は環境保全型農業のカギとみられているが、温暖化抑制効果も持っているとの内容。

農水省は炭素貯留に向けた全国の農地調査を計画しており、宮城県内では古川農業試験場が堆肥投入農地と化学肥料使用農地との炭素貯留比較調査などを行うという。
佐々木さんは同省が計画している「生きもの認証マーク」の創設などについても解説。
消費者の協力・理解も呼び掛けていた。

毎日新聞より

投稿者 Melody : 2008年06月01日 23:15