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2008年06月02日

交流会も「地産地消」(もったいない全国大会inうつのみや)

宇都宮市から「もったいないの心」を世界に発信する「第2回もったいない全国大会inうつのみや」が2日、開幕する。

同日夜の交流会は、環境にやさしい地元産の農産物と、間伐材の竹を利用したはしが用意され、全国から宇都宮を訪れる来場者に、まさに「もったいない」精神を体現したおもてなしが展開される。

「地産地消」に力を入れるJAうつのみやは、地元産の新鮮な野菜や果物を、交流会で出される料理の食材として提供する。
昨年11月に商標登録したアスパラガスの「アスパラリン」など、自慢の主力商品を味わってもらう。
同JAは地元産の青果物を「U-brand」としてブランド化。
「U」には「うつのみや」「うまい」「うれしい」などの意味を込めている。

交流会に出すのは、一定の基準をクリアしたアスパラリンや、全国ブランドのイチゴの「とちおとめ」、糖度7以上のトマト「プレミアム7」など8品目。

地産地消は、フードマイレージ(食料の輸送距離)を減らし、温室効果ガスの排出削減からも注目を集める。
同JA販売課の見形繁課長(49)は、「栃木産のおいしさを味わってほしい」と話す。

一方、宇都宮市陽南2の元大工、佐藤光男さん(76)は、交流会で手作りの竹ばし170膳(ぜん)を配布する。
大工歴約60年の佐藤さんは数年前に引退したが、「暇つぶしに」と、竹林の間伐材を使ってはしをつくってきた。

これまで近所の人たちに配るだけだったが、地元の市宮本町交番防犯連絡協議会長、村上幸男さん(65)から、もったいない全国大会での配布を勧められた。
「大会用の注文がどんどん増えてきた。まさかこんなに話が大きくなるとは」と佐藤さんは驚く。

はしは25~35㌢ほどで、長いものは、菜ばしや料理皿の取りばしに最適。
竹を節ごとにのこぎりで切り、なたで割ってかんなをかける。
ナイフで先を丸く削り、やすりがけして出来上がり。
1膳作るのに20分ほどかかり、2カ月前から作りためてきた。
滑らかな竹ばしは手にすんなり収まり、すがすがしい竹の香りがほんのり漂う。
愛用する村上さんは「雰囲気もあって、食事がひと味違う」と太鼓判を押す。
佐藤さんは、「簡単に有効利用できる竹を捨てるのはもったいない」と語る。

毎日新聞より

投稿者 Melody : 2008年06月02日 23:16