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2008年04月09日
廃棄物の法令順守助言(サティスファクトリーインターナショナル)
廃棄物管理コンサルティングのサティスファクトリーインターナショナルは、企業が廃棄物を出す際に法令順守などを指南するサービスを始めた。
廃棄リスク軽減に向け、廃棄物処理業者の調査や契約内容のチェック、業務プロセスの文書化などを代行する。
企業の内部統制強化に絡んだ需要を見込み、年20社程度の受注を狙う。
主に事業系一般廃棄物(生ゴミ、紙くずなど)の排出が多い外食チェーン店や、人手が不足がちな中堅・中小企業を顧客に見込む。
すでに「日本版SOX法」への対応や、株式公開に向けて体制整備を進める企業6社から受注した。
サービス内容は
①廃棄物処理の委託先業者の許可の有無
②財務状況
③廃棄物の搬入先
――などをまず調査。
その業者に外注することで想定されるリスクや、問題が起こった際の代替業者の選定など対応策も盛り込んで文書としてまとめる。
処理業者との契約見直しや新規の締結も請け負う。
費用は委託先の調査で1社5,000円から。
広域展開しているチェーンは、店舗ごとに地元処理業者に依頼しており、本部が全体像を把握するのは難しい。
サティスファクトリーは全国約2,000業者のデータベースを持つ。
全国規模の情報網を生かせるとみている。
処理業者100社程度のリポートなら半月から1カ月で作成できるという。
今秋までにリポートを自動作成できるシステムを構築し、処理スピードを上げる計画だ。
サティスファクトリーは企業に代わって廃棄物処理のデータ管理、業者との料金交渉などを行う一元管理業務が柱で、顧客店舗数は全国約3,600店。
企業の経営リスクを減らす新サービスなどをテコに一段の拡大を狙う。
2008年9月期の売り上げ見込みは約4億円、2010年9月期に約6億5,000万円を目めざす。
企業の廃棄物排出者責任
廃棄物処理法で、企業には廃棄物が最後まで適正に処理されたかどうか確認する責任がある。
だが、一般廃棄物処理は産業廃棄物より規制が比較的緩いとされる。
「許可証の確認があいまいだったり、契約書を交わしていなかったりなどの事例が珍しくない」との指摘もある。
廃棄物関連でのずさんな対応は経営上の大きなリスクとなる。
無許可業者との取引や委託先の違法投棄などが分かると、排出元の企業はイメージ低下を招く。
消費者や投資家、株主、地域社会などさまざまなステークホルダー(利害関係者)の信頼を失いかねない。
日経産業新聞より
投稿者 trim : 2008年04月09日 12:00