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2008年03月15日
走れ、エコチャリ 放置自転車リサイクル(横浜市立大学)
大学構内で回収した放置自転車をリサイクルし、大学生に無料で貸し出す「エコチャリ」の取り組みが、横浜市立大学でスタートする。
放置自転車の解消とともに、学生のリサイクル意識を高め、通学の足も確保しようと、ノウハウを持つ業者と大学の生活協同組合が手を結んだ。
同大では4月からエコチャリで快走する学生の姿が見られそうだ。
新手のサービスを提供するのは、福島県いわき市のバイク買い取り業「バイクオフコーポレーション」。
警察への盗難照会後に大学構内の放置自転車を回収。
修理した自転車のリストを専用ホームページ(HP)に公開し、貸し出し希望を受け付けるシステム。
運営資金を提供した協賛企業はHP上に広告を出すことができる。
貸出期間は卒業まで。
卒業生が不用になった自転車を放置する悪循環を絶つため、無料で引き取るサービス「ともちゃり」とセットで、東北地方の大学を中心に広がっている。
こうしたサービスが広がる背景には、深刻さを増す、大学内の放置自転車事情がある。
同社は「年間1,000台以上の放置自転車を抱え、処分費が数百万円に上る大学もある」と明かす。
市大も例外でない。
同大の総務・財務課によると、メーンキャンパスの金沢八景キャンパスでは卒業生が乗り捨てるなどし、毎年約200台の放置自転車が発生。
大学側が負担した2006年度の処分費は30万円ほどだが、「本来は1円も出したくない無駄な経費」と嘆く。
そこで行動に出たのが市大生協。
生協自ら協賛団体となり、同社から計10台のリサイクル自転車の提供を受けて4月7日から学生に貸し出す一方で、4月末には同キャンパス内の放置自転車約200台を同社が回収。
リサイクルの流れに乗せることにした。
新入生の生協加入手続きでエコチャリのチラシを配布するなどして、取り組みを周知。
15日から25日まで申し込みを受け付け、当選者を決める予定だ。
生協の田中義信専務理事は「学生がリサイクルを身近に感じ、実践する格好の機会」と期待。生協によると、毎年約300人の新入生が下宿生活をスタートさせるが、身近な交通手段はやはり自転車。
熊本県出身で、下宿探しの最中という市大の男子新入生(18)はエコチャリのチラシを受け取り、「10台は少なすぎるが、レンタルで自分のものにならないからこそ、大切にする意識が生まれるのでは」と好意的に受け止めている。
神奈川新聞より
投稿者 trim : 2008年03月15日 16:24