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2008年03月07日
【北海道】グリーン購入ネット設立 サミット契機“先進地”に
物品などを購入する際、環境への負荷が少ないものを優先的に選ぶ「グリーン購入」の活動を北海道でも広げようと、道内の民間企業や自治体が5月、「北海道グリーン購入ネットワーク」を設立する。
300団体の加盟が目標で、設立準備会は、北海道洞爺湖サミットの開催を機に道内をグリーン購入先進地としたい考えだ。
グリーン購入は1990年代後半から本格化。
省エネ家電や排ガスを抑えた自動車、リサイクル率の高い製品など、製品ごとに指針が定められており、2001年には政府や独立行政法人にグリーン購入促進を義務づけるグリーン購入法も施行された。
グリーン購入に取り組む団体は現在、全国では3,036団体あるが、道内はその2%にも満たない44団体(地方自治体8、民間4、企業32)にとどまっている。
背景には、コスト増の問題がある。
自動車など、製品によっては3割以上割高になるものもあり、設立準備会は「財政難にあえぐ自治体や中小企業が多い道内は、財政や経営を圧迫する、と敬遠されがち」と指摘。
環境省のアンケートでも全国の自治体の45%が価格を阻害要因に挙げた。
ただ、環境への社会的関心が高まる中で、グリーン購入は企業などのイメージアップにつながるほか、一部銀行は環境への配慮を融資の判断材料の一つにもしており、設立準備会は「今から取り組むことで道内企業も競争力がつけられるはず」と話す。
また、グリーン購入市場の拡大で、コピー用紙やOA機器など、一般製品と同等の価格に近づいたものも多い。
設立準備会は、19日午後3時半から、札幌市中央区北一西三の札幌国際プラザ五階コンベンションホールでグリーン購入制度を説明するセミナーを開く。
情報を共有化し、中小企業や自治体が取り組みやすい環境を整え、運動の推進を図る考えだ。
北海道新聞より
投稿者 trim : 2008年03月07日 17:14