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2008年03月05日

太陽光発電パネル テントシートと一体化(高島)

建材商社の高島は繊維加工メーカーの平岡織染と共同で、太陽光発電パネルと一体化したテントシートを開発した。

従来はシート上にパネルを貼り付けることが難しかったが、新たな接着工法を編み出して実現した。

テントシートの設置箇所は国内で100万カ所以上にのぼる。
開発したシートで太陽光発電の用途拡大を狙う。

新技術は一般的なテントシートと折り曲げ可能な薄膜太陽光発電パネルを真空状態の下で、一定の温度や圧力を加えて接着する。
一体型シートの価格は1㍗分の発電が可能な幅10㌢㍍長さ30㌢㍍の面積で1,500円程度。
4月にも商品化する予定だ。

テントシートは店舗や工場の屋根などで幅広く使われている。
しかし、従来のガラス基板型の太陽電池は重く、シート上には設置が困難。
折り曲げ可能な薄膜型の太陽電池は軽量だが、パネルの基盤となる耐久性フィルムはテントシートとの接着が難しく、パネルをテントに縫い込んだり、縛ったりする必要があった。
シートとパネルを一体化したことで、風などでシートが揺れても、シートとパネルが擦れ合うことがなく、10年以上あるパネルの耐久性能を損なうおそれも少ないという。
設置面積の上限もなく、店舗用の小型シートから工場やレジャー施設用の大型シートまで幅広い需要を見込む。
農業分野など用途開拓も進める。

高島はシート素材の卸販売で創業、現在は建材事業を主力としている。
1994年からは住宅用の太陽光発電システムの販売、設置事業に乗り出し、年間3,000~4,000件の販売実績がある。
同社の太陽光発電システム事業の売上高は現在、年間80億円。
新開発シートをテコに、3年後には100億円の規模に拡大させたい考えだ。

日経産業新聞より

投稿者 trim : 2008年03月05日 11:43