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2008年01月12日
ホヤの殻でスピーカー新素材(宮城県立石巻工業高校)
海産物のホヤの殻からスピーカーの振動板などに使える新素材を作ることに、宮城県立石巻工業高校(同県石巻市)天文物理部が成功した。
ホヤの殻は産業廃棄物として捨てられる“厄介もの”。
利用が一般化すれば環境問題にも貢献できそうだ。
ホヤの殻の繊維質を木材パルプに混ぜたスピーカー振動板は音響機器メーカーのオンキヨーが既に開発しているが、生徒たちは、殻からプラスチックの一種、ツニシンと呼ばれる成分を約2カ月かけて抽出し、薬品と反応させて柔軟性や弾力性の高いアセチル化ツニシンを作った。
アセチル化ツニシンを円盤状の薄い板に加工し、スピーカーの振動板を試作したところ、市販品に比べて雑音が少ないことが分かったという。
アセチル化ツニシンはプラスチック素材のように加工しやすいため、生徒たちは振動板以外の製品の試作も進めている。
宮城県は全国のホヤの約8割を水揚げ。
近年は単価が下がり、加工経費を浮かせようと、不要になったホヤの殻を産廃として処分せず、海中に投棄する業者が増えている。
平成18年には、海にホヤの殻を不法投棄したとして、水産漁業者ら9人が廃棄物処理法違反の疑いで書類送検された。
ホヤから抽出されるツニシンは、微生物などによって水や二酸化炭素などに分解される性質を持っているため、環境に優しい利点があるという。
産経新聞より
投稿者 trim : 2008年01月12日 20:02