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2008年01月07日

都心に“里山”まち再生託す(花屋&バー 風花東京)

ランドスケープアーティスト石原和幸さんが、東京・南青山に2007年12月開店した「花屋&バー 風花東京」をプロデュースした。

自動散水機能を仕込んだ外壁の鮮やかなコケの緑から、みずみずしい草木が芽吹く。
店先のせせらぎにはホタルの幼虫を放した。
都心に出現した森のような生態系に、まちづくりの提案を込める。

建築物の緑化はコストだが、都心に“里山”を再現できるなら物件の付加価値を高められる。
「家賃が高くても借り手がつくから利回りを考えれば得」。
「側面緑化」なら地価の高さも問題にならず、温暖化も抑制可能。
同店を発信源に「緑のアートがあふれる東京」の実現を思い描く。

長崎の農村で生まれ育った。
「農村の人間関係っていいでしょ。豊かな自然がコミュニティーをはぐくんだと思う」。
側面緑化が普及すれば、水をやったり宅配の荷物をあずかったりという都心の人間関係も再生できる、と思いを込める。

併設のバーを使って今月始める「男だけの花教室」は、経営者やフリーランスなどが集まる男性限定の生け花教室。
生けた後はグラスを手に語らう。
自然のあふれるサロンだ。
花が媒介する交流から新たなビジネスが芽生えれば、と期待する。
「そのビジネスが環境をテーマにしたものならなおいい」。
各界の専門化がまちづくりを語る「緑化&環境セミナー」も同店で定期開催する予定だ。

日経流通新聞より

投稿者 trim : 2008年01月07日 18:12