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2007年12月27日

泥に触れて自然学習 ビオトープを整備(牧港幼稚園・小学校)

沖縄県浦添市立牧港幼稚園・小学校(大山了己園長・校長)で、自然環境を学ぶビオトープづくりが進められている。

25日に幼稚園のビオトープが完成、小学校の流水田では26日、4年生が自分たちで植えた稲の刈り取りに挑戦した。
来年には、田んぼと田イモ畑などが広がるビオトープをつくる計画だ。
幼・小が連動したビオトープの整備は県内で初めて。
子どもたちの身近な自然体験学習の場になりそうだ。

幼稚園のビオトープづくりは、園児たちが遠足で琉球大学資料館(風樹館)のビオトープを見学したのがきっかけ。
同館博物館学芸員の佐々木健志さんと学生らが全面的に協力。
父母や地域の建設業者も支援し、3カ月前からビオトープづくりに取り組んだ。

25日の完成式では、自然に近い形に仕上がった池と田イモ畑に、沖縄在来のリュウキュウメダカやドジョウなどを放流。
園児たちは、歓声を上げながら肌で自然を感じていた。

同小では26日、4年3組(担任・真栄里順子教諭)の児童たちが9月に植え付けた稲の刈り取りをした。
学校近隣で農業を営む善平朝輝さん、渡名喜庸功さんが、植え付けから刈り取りまでを指導。
男子がはだしで田の中に入ってかまで稲を刈り取り、女子が束ねて干す作業に取り組んだ。刈り取った稲は年明けに精米し、おにぎりにして食べる予定。

刈り取りを体験した奥浜勇也君は「農家の苦労や米1粒のありがたさが分かった」と喜んでいた。
小学校の流水田は今後、佐々木さんらの協力を得ながらビオトープとして整備する。
大山校長は「幼稚園から小学校まで一体的に自然を学べる素晴らしい場所になる」と話した。

琉球新報より

投稿者 trim : 2007年12月27日 15:21