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2007年12月26日

ガラス瓶、値上げ機運高まる(日本山村硝子 他)

ビール瓶や牛乳瓶などのガラス瓶に値上げ機運が高まっている。

原燃料高を理由に、ガラス瓶メーカーが値上げを打ち出したためだ。
「値上げできなければガラス瓶製造事業は赤字になる」(大手メーカー)といい、来年からの実施に向けた交渉が本格化している。

業界最大手の日本山村硝子が来月1月から10%の値上げを打ち出したのに続き、業界2位の東洋ガラスも10%前後の引き上げを表明。
主燃料であるC重油や液化天然ガス(LNG)の価格が上がっているほか、原材料のケイ砂やソーダ灰の仕入れコストも上昇していることなどが理由。
ガラスびんの需要家にはビール会社や制約会社、食品会社などの大手メーカーが多く、値上げへの抵抗は強い。
2005年春にも瓶メーカーは5%値上げを求めたが、上げ幅が半分程度に圧縮された例もあったようだ。
また飲料容器は缶やペットボトル、紙などへの代替も進み、ガラス瓶の需要は減少が続いた。

しかし「最近は容器の切り替えも一巡し、減少ペースも穏やかになってきた」(日本山村硝子)。
上位2社は市場で約7割のシェアを占めているだけに、来年以降、価格の引き上げが進展する可能性が高い。

日経産業新聞より

投稿者 trim : 2007年12月26日 11:56