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2007年11月19日

蓄電池も搭載した路面電車を試作(川崎重工業)

川崎重工業は19日、ニッケル水素蓄電池を電源にした次世代型路面電車(LRV)の試作車両を報道陣に公開した。

架線からの電力に加え、蓄電池からの電力で走行し、路線の一部で架線を省くことができるのが特徴。今後、寒冷地で走行性能の検証などを行い、早ければ2008年度中に受注活動に入る。

公開したLRVは3両1編成で全長約15㍍、乗車定員62人。
座席の下にニッケル水素蓄電池を搭載し、約5分間の急速充電で架線がなくても10㌔㍍以上走行できる。
床を低くして乗り降りをしやすくしたほか、ブレーキをかける際に発生させた電力を蓄える機能も持つ。

播磨工場(兵庫県播磨町)の試験線で約1カ月間の走行試験を行い、最高時速約40㌔での走行性能などを確認した。
今後、寒冷地での検証や消費電力の削減などを進める。
価格は1編成2億5,000万~3億円。
架線などを引く初期投資が削減できることなどをアピールし、受注を目指す。

日本経済新聞より

投稿者 trim : 2007年11月19日 17:28