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2007年11月21日
石原産業を捜索、新たな産廃投棄の疑い
化学メーカー「石原産業」が農薬原料の製造過程で生じた産業廃棄物を不法投棄した事件で、愛知、三重、両県警の合同捜査本部は21日、廃棄物処理違反(不法投棄)容疑で、同社四日市工場(三重県四日市市)を家宅捜索した。
土壌埋め戻し材「フェロシルト」を巡る不法投棄事件で強制捜査を受けた昨年11月に続き、異例の再捜索となる。
合同捜査本部は、22日以降も同社本社など計約20カ所を家宅捜索する。
調べによると、石原産業は2004年11月から12月までの間、農薬原料の製造過程で生じる産廃の有機物残渣を石こうなどに混ぜた約257㌧を四日市工場から運び出し、愛知県瀬戸市の広之田地区に約207㌧、同余床地区に約50㌧をそれぞれ不法に埋めた疑い。
産廃はフェロシルトと混ぜて埋められており、現場からは基準を超えるフッ素や六価クロムなどの有害物資ルが検出されている。
余床地区の産廃は既に撤去。
広之田地区は今も未回収のままで、愛知県が来年5月末までに撤去するよう措置命令を出している。
捜索容疑となった不法投棄については今年9月、石原産業が愛知県に報告した。
同社は10月、同社四日市工場元副工場長、佐藤驍被告(70)=一審で懲役2年の実刑判決、控訴中=のほか、工場から産廃を運び出した運搬業者2人の計3人を津地検に刑事告発している。
佐藤被告が当時取締役をつとめていたことから、愛知県は石原産業の責任も明確にすべきだと判断。
今月中旬、同社を含め1社3人を愛知県警に刑事告発した。
フェロシルト事件では、法人としての石原産業は今年6月に受けた罰金5,000万円の有罪判決が確定した。
日本経済新聞(夕刊)より
投稿者 trim : 2007年11月21日 15:54