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2007年11月10日
【環境省】エコツーリズム大賞、NPO霧多布湿原トラスト
ラムサール条約登録湿地・霧多布湿原をはじめとする自然保護や地域の活性化に取り組む釧路管内浜中町のNPO法人「霧多布湿原トラスト」=三膳時子理事長(50)=が、環境省の「第3回エコツーリズム大賞」で最高賞の大賞に選ばれた。
第1回の特別賞、第2回の優秀賞に続く受賞。
三膳理事長は「取り組みへの自信はあったが、3年連続の受賞は予想していなかった」と喜んでいる。
エコツーリズム大賞は、同省が推進するエコツーリズムに取り組む個人や事業者、団体などが対象。
同トラストは1986年の保全を進めるとともに、1995年ごろから修学旅行生や一般客を対象にしたエコツアーを開始。
湿原や海岸、無人島の散策をはじめ、▽自転車や馬での湿原周遊▽地元漁師や酪農家と連携した「暮らしから学ぶツアー」▽自然の中での遊びを通じて環境教育を行う「子ども自然クラブ」――などと、さまざまな活動を展開している。
2005年からは同町から指定管理を引き受けた「霧多布湿原センター」を拠点に、活動の幅を拡大。
今年度は、料理好きの町民が地元の食材を使って1日シェフを務める「ワンデイシェフ」、東京都多摩動物公園とのパートナーシップ協定など、「年ごとに取り組みがグレードアップしている」(同省)点が高く評価された。
受賞に対し、三膳理事長は「やるからには『地域づくり、まちづくりと一体で』と思い、地域の自然・食・人を絡めた取り組みを一歩ずつ進めてきた。今後も、さらに飛躍させたプログラム展開とともに、地域をよく知る人材の育成に努めたい」と喜びを語った。
表彰式は今月18日に神戸市で開催の「エコツーリズムシンポジウム」席上で行われる。
◇エコツーリズム
単なる自然体験ではなく、旅行者らが地域の自然環境や歴史文化を学び、楽しむことを、自然保全や地域振興への貢献に結びつける観光のあり方。
最近は地域への配慮を欠いたツアーや、観光名目による自然破壊も見られることから、政府は、適切なエコツーリズム推進のため、▽地域の創意工夫を生かした推進方策の策定▽自然資源の保全――などを盛り込んだエコツーリズム推進法を来年度から施行する。
毎日新聞より
投稿者 trim : 2007年11月10日 15:42