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2007年11月13日
【山口県】秋芳洞の環境変化防げ 照明、LEDに切り替え
秋芳町の国特別天然記念物・秋芳洞の洞内の環境変化を食い止めようと、県産業技術センター(宇部市)は10月上旬から、照明を温度上昇を防ぎ、植物の生育を抑制するとされる発光ダイオード(LED)に切り替え、効果を調べる実験を行っている。
同センターは「コケ類など元気がなくなっており、成果が見受けられる」と1カ月目の結果を発表。
来年3月まで実験を続け、研究開発に役立てる。
秋芳洞内には、鍾乳石や歩道を照らし出す水銀灯や蛍光灯など約280基設置されている。
その光や熱の影響で、シダやコケ、カビ類が広く自生、鍾乳石が黒ずむなど生態系の変化が懸念されている。
さらに放置すると、鍾乳石が植物の根で割れたりする恐れもあり、町が対策を急いでいた。
照明器具は、山口大の協力を得て同センターが開発。
白色などのLED144個が納まった照明器具1基(横70㌢、縦20㌢)を入り口から約100㍍奥に設置した。
見学に十分な明るさを保ちながらも、熱はほとんど出さず、植物の光合成を抑える働きもあるという。
同センターの川村宗弘専門研究員(49)は「観光鍾乳洞の照明の影響は世界的に大きな課題。
植物の繁茂を防ぎ、環境を破壊しないような照明器具の開発を急ぎたい」と期待を膨らませている。
西日本新聞より
投稿者 trim : 2007年11月13日 17:05