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2007年10月10日

環境関連融資を拡大(三菱東京UFJ銀行 他)

三菱東京UFJ銀行などメガバンクが環境融資に力を入れている。

環境保全に配慮した中小企業を対象に優遇金利で貸し出し、環境経営を実践する優良顧客との取引拡大を目指す。
CSR(企業の社会的責任)活動の一環と位置付け、環境関連融資を拡大していく考えだ。

みずほ銀行は今年9月、新しい環境融資を始めた。
大気汚染や水質汚濁防止設備、産業廃棄物処理装置といった環境関連設備に投資する企業を対象に、貸出金利を通常より最大で年1.625%優遇する。
環境保全活動に積極的な企業を金融面から支援するのが目的で、融資期間は最長で7年、融資額は1,000万円以上。
今後1年間で、100億円の取り扱いを目指す。

また、みずほは環境融資に加えて、約10万社に及ぶ取引先中小企業と、大気汚染対策設備や省エネ設備といった環境関連メーカーを相互に紹介するサービスも開始している。

一方、各行がそろって力を入れているのが、国際標準化機構(ISO)や環境省が審査する環境認証を取得した企業に対する貸出金利の優遇制度だ。

三菱東京UFJ銀行は、ISOや環境省の認証取得を条件に、金利を通常よりも0.5%優遇する融資を昨年5月から始めた。
融資期間は最長5年で、融資金額は500万~5,000万円。

今年1月から環境認証を取得した企業を対象に優遇金利での貸し出しを始めたのは三井住友銀行。
ISOや環境省に加えて、NPO(民間非営利団体)などによる環境認証も対象とするのが特徴だ。
優遇金利は最大0.5%で、貸出期間は5年まで。

みずほも、環境認証の取得を条件に0.5~0.7%金利を優遇する融資を行っている。
みずほが独自に環境活動についての基準を設け、一定の基準を満たした企業についてはISOなどの認証を取得していなくても融資の対象とする。

各行が環境融資に力を入れているのは、環境保全に力を入れている企業は、これまでの経験上、貸し倒れのリスクが低いことがある。
将来の優良企業との取引拡大をにらみ、各行とも融資額を伸ばしている。

産経新聞より

投稿者 trim : 2007年10月10日 13:18