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2007年10月02日

【竹富島】観光地にエコトイレ

日本の秘境百選に指定されている竹富町の竹富島に、ことし7月から自然エネルギーを利用した「エコトイレ」が設置され、実証試験が行われている。

微生物を含んだ杉チップが汚物を分解するため、海にし尿を排出することもなく、においもないという。
関係者は「快適に使え、環境にも優しい」と評価している。

竹富町は西表島などが西表石垣国立公園に指定されているほか、竹富島の集落は赤瓦が軒を連ね、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。
環境省の環境技術実証モデル事業に実証申請している製造業者が竹富島のカイジ浜に県内初のエコトイレを設置。
太陽光発電装置を屋根に設置した木造のトイレで、微生物を含む杉チップを敷き詰めた二層の撹袢(かくはん)槽で排せつ物を水分と二酸化炭素に分解する。
機械の作動や換気に必要な電力は太陽光エネルギーで賄う。
杉チップは3年ごとに廃棄物として処理する。

エコトイレが設置されたカイジ浜は「星砂の浜」としても知られ、年間40万人以上の観光客が訪れるが、トイレは設置されていなかった。
カイジ浜を訪れた東京都の男性(43)は「においはまったくしない。気持ちよく入れた」と話すなど、評判は上々。

実証試験は来年1月まで実施し、室内環境や維持管理性能、処理性能などを調査する。
町自然環境課職員で、エコトイレの技術実証委員の通事善則さんは「台風や塩害などへの対策も踏まえれば、西表島など他の地域でも設置できる」と期待した。

琉球新報より

投稿者 trim : 2007年10月02日 16:42