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2007年09月25日
「ポスト京都へ削減努力を」 国連温暖化会合
世界150カ国以上の首脳や閣僚らが地球温暖化防止について意見交換する国連ハイレベル会合は24日夜(日本時間25日朝)、潘基文事務総長の総括声明を発表して閉幕した。
2013年で期限切れとなる「京都議定書」以降の枠組みで、最大の焦点の温室効果ガス排出量削減の目標をめぐり、事務総長は「多くの国が法的拘束力を持つ目標設定を求めた」と強調。
日米欧の先進国に、さらに踏み込んだ削減を求めた。
事務総長は、2013年以降の「ポスト京都」の枠組み合意は「2012年末までに効力を持たねばならない」とし、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)が新たな枠組みを決定できる「唯一の協議の場」と確認。
今年12月にインドネシア・バリで開催される同条約締結国会合で交渉を開始するが、そのバリ会合に向けて「政治的なシグナルを世界に発信する」というこの日の成果も強調した。
また、新たな目標をめぐり、多くの参加国が(1)温室効果ガスの排出量を2050年までに半減させる(2)気温上昇をセ氏2度に制限する-との必要性に言及したことを挙げ、今後の交渉で「重大な交渉議題となる」との考えを示した。
そのうえで、事務総長は先進国のリーダーシップ発揮を求める一方、発展途上国には「生活水準の向上達成の機会に妥協したくないのは理解できる」と述べ、温暖化防止と経済発展を両立させるための「インセンティブが必要」とも指摘した。
国際的な環境活動家として知られるゴア前米副大統領も昼食会で講演、「われわれはもう長く待つことはできない」と述べ、「ポスト京都」に向け、先進国・途上国の首脳の対話加速を求めた。
温暖化防止をめぐっては、ワシントンで27、28両日、米政府主催の主要排出国会合が開かれる。
産経新聞より
投稿者 trim : 2007年09月25日 17:17